二日目
自分の文章を見返すのは思いのほか消耗を伴う。
ある日の最善が一日後にはその座を追われることも珍しくはない。
日々の気分が選ぶ紅茶が変動するのと同様、どのような書き方を好むかは日ごとに異なる。
もっとも、意味のない迂遠な表現は変わらず不得意だが。
「眠る前に明日着る服を選ぶ」のが最近始めた規定動作だ。
友達に教えてもらった習慣だが、おかげで日常の過ごし方が良い方向に向かっている。
今日はカフェにのんびりしに行く予定だったので、前日のうちに社会性のある服装を選んでおいた。予定通りの服を着て予定通りの行動をすることは、日常を恙なく過ごせているという感覚を支えてくれている。
起きたのが正午すぎだったのは減点1だが、その他は特に問題なく今日を消化できそうな気がする。
珍しく寝起きが良いことからもそれが分かる。
毎日できる気がしないという理由で朝の習慣を考えてはいなかったが、今日の感覚を続けられればそれもできるかもしれない。
今度機会があれば友人に朝は何しているか聞いてみたいものだ。
文章を書いているうちに目が完全に覚めたので、そろそろ外出のための手順を踏み始めるとする。
今回はここまで。