六日目
睡眠時間の不足は脳の出力を落とす。
問題処理のスピードが体感で
充分な睡眠時間を確保するため、翌朝早くから起きなければならない時はさっさと寝る……などという子供じみた宣言はあと何度繰り返したら実行に至るだろうか。喉元過ぎればなんとやら。明日にはしれっとまた夜更かししている自分が想像に難くないのが、今はまだ恨めしいものだ。(この恨めしささえ、明日には単なる過去に希釈されるだろうが)
読書を趣味にしたいと思っては失敗に終わることを何度も繰り返している。
忍耐のない身にとって、読書とはそのお供に淹れた紅茶を嗜む口実、あるいはもう百回は読んだ小説の冒頭部分を目でなぞって「前読んで知ってる文と変わってない」と思い出す儀式だ。物語はその最深到達点を更新されることもなく、再び閉ざされ
幸いなことに、自分の
そう考えると何を小説にするのが良いだろうか。日々のブログでヒントが降りてくるのを祈るばかりだ。
今回はこれにて御免。
五日目
今までなんとなしに淹れていた玄米茶のティーバッグの注意書きを見た。
『10回ほど上下に振ってから取り出してください』
……今まで一度たりとも実行したことのない指示が書かれていた。
つまり今まで飲んでいたのは薄い玄米茶であって、自分の飲もうとしてた
試しに指示に従って淹れてみると、確かに味が全く違う。お湯感のない(この言葉でニュアンスが伝わるだろうか)しっかりしたお茶になった。
他のティーバッグにも隠された指示が書いてあるかもしれないので、今度からは気をつけることにしよう。
漸く数学Ⅲの勉強に本腰を入れているのだが、どうにも成果が芳しくない。
行う操作に常に違和感が付きまとい、自然に考える段階まで達していないような気がする。「次にどの足を出してどの腕を引くか」を考えながら歩く感覚で問題を遅々と解いている。
経験則上、この手の違和感が解消されるのは『慣れ』を待つしかないのだが、どうにもその『慣れ』が来る感覚もとんとない。これではどうしようもない。
今年の四月までにはなんとか基礎問題を瞬殺できるくらいにはなりたいので、おすすめの勉強法などがあればぜひ教えてください。
今回はこれにて御免。
四日目
香りの良いものが好きだ。
と書きだそうとしたところ、部屋用のインテリアフレグランスが切れてることを思い出した。ついでに部屋用の観葉植物を買おうとしてたことも思い出したし、封筒を補充しようとしてから多分二週間は経過した。
買わなければならないものや買うつもりのものを、家を出るときには確かに覚えている。しかし、扉を抜けて外に出ると記憶が希釈されていき、『不足しているものがない』状態の記憶に塗りつぶされる。
結果として単に忘れているだけなのは間違いないのだが、感覚としては「記憶が過去の状態に戻っている」というのがしっくりくる。
こういう深ぶった話をしていると「人は〜〜」とか「世界は〜〜」みたいな
ブログの文体はともかく内容まで痛んだらまたリセットするのが目に見えてるので。
種類としては樹木の香りが一番好きだが、基本的には『香りがある』という状態そのものが既に好ましい。丁寧な暮らしをしている感じがして良い。
香りそのものが好きというよりは、香りを丁寧の手段的に捉えているのかもしれない。
そう考えると、好きだと思ってる物の大半が手段に過ぎないような気がしてきた。
自己を叙述すると思わぬ発見があって面白い。
文章形成に慣れてきたので明日は今日より早くブログを書けますように。
では、また明日。